トランクルームを借りるときに、料金の次に気になるのがカビだと思います。預けたあいだに衣類や本がだめになったら、月額が安くても意味がありません。
この記事では、公式サイトが「湿度を管理している」と書いているかどうかを11サービスぶん当たり、そのうえで実際の利用者がカビについて何を書いているかを数えました(2026年9月6日時点)。
湿度を管理していると公式に書いているサービスは、11サービスのうち4サービスでした。minikura・サマリーポケット・宅トラ・キュラーズです。残りは「管理していない」と公式が明記しているか、記載そのものが見当たりません。
いちばん誤解されやすいのが「空調あり」の表示です。ハローストレージは公式のよくある質問で「※空調のある物件につきましても、温度・湿度の管理は行っておりません」と書いています。空調が付いていることと、湿度が管理されていることは別です。
ただし「管理している」は「カビが出ない」ではありません。管理していると明記しているキュラーズにもサマリーポケットにも、カビに触れた口コミがあります。サービスを選んだうえで、詰め方まで含めて決めてください。
トランクルームのカビはサービスごとに前提が違う
「トランクルームはカビる/カビない」という話は、どのサービスの話なのかで答えが変わります。同じ「トランクルーム」でも、倉庫の中で温度と湿度を機械で保っている宅配型と、屋外に置いたコンテナでは、前提がまったく違うからです。
そこで当サイトでは、公式サイトとよくある質問を1サービスずつ読み、湿度について何と書いてあるかをそのまま集めました。書いていないサービスは「書いていない」と記録しています。
タイプごとの違いそのものを知りたい場合は、別記事で整理しています。

湿度を管理していると公式に書いているサービスは限られる
11サービスのうち、湿度の管理を明言しているのは次の4サービスでした。
| サービス | タイプ | 公式の書き方 |
|---|---|---|
| minikura | 宅配型 | 「温度・湿度は24時間徹底管理」 |
| サマリーポケット | 宅配型 | 「平均保管湿度65%以下となるカビが発生しにくい保管環境を保持」 |
| 宅トラ | 宅配型 | 「温度20〜25℃・湿度55〜65%(茨城県古河市の倉庫)」 |
| キュラーズ | 屋内型 | 「独自の空調システムとセンサーが24時間、館内の温度・湿度を適正に管理」 |
4サービスのうち3サービスが宅配型です。宅配型は事業者の倉庫にまとめて預かる形なので、建物ごと環境を管理しやすい、という構造の違いがあります。部屋を借りるタイプでこれを明言しているのはキュラーズだけでした。
湿気とは別に、川の氾濫で浸かるかどうかは物件の場所で決まります。23区の屋外型を全部ハザードマップに当てました。

「管理していない」と公式が明記しているサービスもある
次の4サービスは、湿度を管理していないことを公式が自分で書いています。隠しているわけではなく、質問への答えとしてはっきり書かれています。
| サービス | タイプ | 公式の書き方 |
|---|---|---|
| ハローストレージ | 屋内型・屋外型 | 「※空調のある物件につきましても、温度・湿度の管理は行っておりません」 |
| ストレージ王 | 屋内型・屋外型 | 「屋外タイプの収納庫内は外気温プラスマイナス5度で湿度管理しておりません」 |
| スペースプラス | 屋外型 | 「湿気に関しては、通気口を設けていますが、必要に応じて除湿剤等をお使いください」 |
| ドッとあ〜るコンテナ | 屋外型 | 「湿度に関しては結露しない程度になります。保証が出来ませんので…除湿剤等を置いて頂くよう」 |
屋外型は断熱材で温度の振れを抑えるところまでで、湿度までは扱わないのが共通しています。スペースプラスは「通気口を設けていますが、必要に応じて除湿剤等をお使いください」、ドッとあ〜るは「保証が出来ませんので…除湿剤等を置いて頂くよう」と、対策は利用者側の仕事だとはっきり書いています。
スペラボは空調に触れているが、湿度には触れていない
スペラボは公式トップで「空調・換気がある屋内型レンタル収納スペース」と説明していますが、湿度をどう扱うかは書かれていません(2026年9月6日確認)。空調と換気があることと、湿度を一定に保つことは別の話です。
| サービス | タイプ | 公式の書き方 |
|---|---|---|
| スペラボ | 屋内型 | 「空調・換気がある屋内型レンタル収納スペースで大切なものを保管することができます」 |
湿度について書いていないサービスもある
残る2サービスは、公式に記載が見当たりませんでした。「書いていない」は「管理している」でも「していない」でもありません。見学や問い合わせで確かめる項目だと考えてください。
- 加瀬のレンタルボックス
-
湿度・空調についての記載を公式に見つけられませんでした。
- プラスルーム
-
空調そのものがありません。公式の選び方ページは、エアコン付きを「月額が約3割高い」として勧めていません。
「空調あり」は湿度を管理している意味ではない
物件検索でよく見る「空調有」の表示は、湿度が管理されている印ではありません。いちばん誤解されるところです。
カビについての質問に、収納方法の案内を並べたうえで「※空調のある物件につきましても、温度・湿度の管理は行っておりません」と明記しています。
庫内の温度についての質問には、屋内型は「一部空調付きの物件もございます(夏季のみ28度前後で運転しておりますが、温度湿度管理は行っておりません)」、屋外型は「天井部分などには断熱材を使用しており、外気温+5度前後」と答えています。(2026年9月4日確認)
ストレージ王も同じで、屋内型(空調設置店舗)は「夏場28〜29度の温度設定」としながら、屋外型については「外気温プラスマイナス5度で湿度管理しておりません」と書いています。
つまり空調は「夏に暑くなりすぎないようにするもの」で、湿気を抜くためのものではないという前提です。空調ありの物件を選んだから安心、とは考えないでください。
温度についても同じで、空調のある物件でも夏季は28度前後です。屋外コンテナが夏に何度になるかは別記事で計算しています。

管理していると書いているサービスにもカビの口コミはある
公式の書き方だけでは片手落ちなので、口コミサイト「みん評」に集まっている投稿を当サイトで1件ずつ読み、カビや湿気に触れているものを数えました。
| サービス | カビ・湿気に触れた投稿 | 読んだ投稿 |
|---|---|---|
| スペラボ | 12件 | 103件 |
| ハローストレージ | 11件 | 57件 |
| 加瀬のレンタルボックス | 8件 | 67件 |
| サマリーポケット | 8件 | 130件 |
| キュラーズ | 7件 | 63件 |
| minikura | 0件 | 10件 |
キュラーズとサマリーポケットは、湿度を管理していると公式に書いている会社です。それでもカビに触れた投稿があります。「管理している」は「カビが出ない」ではありません。
読み方には注意が要ります。投稿の数はサービスの規模と口コミの集まりやすさで大きく変わるので、件数の多さをそのまま「カビやすさ」とは読めません。母数もそろっていません(10件のサービスと130件のサービスが並んでいます)。ここで言えるのは「読んだ6サービスのうち5サービスに、カビに触れた投稿がある」というところまでです。
各サービスの口コミをもっと詳しく数えた結果は、サービスごとの記事にまとめています。

トランクルームのカビを防ぐために自分でやること
公式が案内している対策は、当サイトが確認した範囲では似通っています。庫内の環境より、入れる前の状態のほうが効きます。ハローストレージが挙げている4つをそのまま紹介します。
- 衣類は洗ってから、乾燥剤と一緒に
-
クリーニングに出したあと、衣装ケースに入れて乾燥剤・防虫剤を足します。とくに着物は公式が名指しで挙げています。
- 使ったものは乾かしてから入れる
-
アウトドア用品やスポーツ用品は、よく乾かしてから収納します。湿ったまま入れると、庫内の環境がよくてもカビの原因になります。
- 拭いてから、乾かしてから
-
使用済みのものを入れるときは、アルコール除菌シートなどで拭き上げ、乾かしてから収納します。
- 床に直接置かず、隙間を空ける
-
ラックを使って荷物どうしの隙間を空けます。空気が動かない場所ができると、そこだけ湿気がたまります。
屋外型を選ぶ場合は、これに除湿剤を足す前提で考えてください。スペースプラスもドッとあ〜るも、公式が名指しで除湿剤の使用をすすめています。
なお、カビた場合に補償されるかはサービスごとに違います。ドッとあ〜るコンテナは「保証が出来ませんので」と明記したうえで除湿剤の使用をすすめています。補償の範囲と上限はサービスによって差が大きいので、別記事で全サービスを並べました。

濡れたものは約款で禁止されているサービスもあります。預けられないものの一覧は別記事にあります。

着物を家の外に預けるなら、カビまで補償される預け先を着物の保管サービスの記事で比べています。

カビが心配なものは湿度を管理しているサービスに預ける
湿気に弱いものを長く預けるなら、湿度を管理していると公式に書いているサービスから選ぶのが確実です。
段ボールに入る量なら宅配型が候補になります。minikuraは公式が「温度・湿度は24時間徹底管理」と明記していて、トランクルーム認定第1号の寺田倉庫が運営しています。

minikuraは箱を送ってもらい、詰めて集荷を頼むだけで預けられます。
初期費用・BOX送料・預け入れ送料は0円。箱が届いてから詰めればOKです。
楽器はメーカーが湿度の目安を公開しています。各サービスの公開値と突き合わせた記事があります。

家具や大きいものを部屋ごと借りて預けたい場合は、部屋タイプで湿度の管理を明言しているサービスを選ぶことになります。キュラーズは「独自の空調システムとセンサーが24時間、館内の温度・湿度を適正に管理」と公式に書いています。

キュラーズは全店にスタッフが常駐し、館内の環境を管理していると説明しています。
事務手数料・保証金・管理費・解約費は0円。実費はセキュリティカード代2,970円(税込)のみです。
逆に、傷んでも困らないものを安く置きたいなら、湿度を管理していない屋外型で問題ありません。タイヤ・レジャー用品・資材などがこれにあたります。自分の荷物がどちらなのかで選び分けてください。

よくある質問
- トランクルームは必ずカビますか?
-
必ずではありません。ただし当サイトが11サービスの公式サイトを確認した範囲では、湿度を管理していると書いているのは4サービス(minikura・サマリーポケット・宅トラ・キュラーズ)でした。残りは管理していないと明記しているか、記載が見当たりません。湿気に弱いものを預けるなら、サービス選びと詰め方の両方が要ります(2026年9月6日確認)。
- 「空調あり」の物件ならカビませんか?
-
そうとは限りません。ハローストレージは公式のよくある質問で「※空調のある物件につきましても、温度・湿度の管理は行っておりません」と明記しています。屋内型の空調は「夏季のみ28度前後で運転」するもので、湿度を下げるためのものではありません。
- 屋外型のコンテナは中がどれくらいの温度になりますか?
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屋外型のコンテナの中は、外気温から5〜7℃ほどの幅で変わります(各サービスの公式の説明)。ハローストレージは「外気温+5度前後」、ストレージ王とスペースプラスは「外気温±5度」、ドッとあ〜るコンテナは「おおよそプラスマイナス7℃前後」としています。いずれも断熱材で温度の振れを抑えるところまでで、湿度は管理していません。
- カビたら弁償してもらえますか?
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サービスごとに違います。ドッとあ〜るコンテナは「保証が出来ませんので」と明記したうえで、湿気に弱いものには市販の除湿剤を置くようすすめています。補償の対象と上限は契約前に必ず確認してください。
- 何を入れるとカビやすいですか?
-
公式が名指ししているのは衣類(特に着物)です。ほかにアウトドア用品・スポーツ用品のように、使ったあと湿ったまま入れやすいものが挙げられています。本や革製品も湿気に弱いため、乾燥剤と密閉容器を用意してください。
- 除湿剤はどれくらい持ちますか?
-
製品によりますが、置きっぱなしにはできません。ストレージ王は契約約款で「月に一度は収納庫扉の開閉をしていただき収納庫内の空気循環をお願いしております」としています。定期的に見に行けないなら、湿度を管理しているサービスを選ぶほうが確実です。
まとめ
トランクルームのカビは、サービスを選ぶ段階でほとんど決まります。
- 湿度を管理していると公式に書いているサービス
-
minikura・サマリーポケット・宅トラ(いずれも宅配型)とキュラーズ(屋内型)。湿気に弱いものを長く預けるならこの中から選ぶのが確実です。
- 管理していないと公式が明記しているサービス
-
ハローストレージ・ストレージ王・スペースプラス・ドッとあ〜るコンテナ。屋外型は断熱材で温度を抑えるところまでで、除湿剤は自分で用意します。
- いちばん誤解しやすいところ
-
「空調あり」は湿度管理の意味ではありません。ハローストレージは「空調のある物件につきましても、温度・湿度の管理は行っておりません」と公式に書いています。スペラボのように「空調・換気がある」とだけ書き、湿度に触れていないサービスもあります。
- サービス選びだけでは終わらない
-
管理していると書いているサービスにもカビの口コミはあります。洗ってから、乾かしてから、乾燥剤と一緒に、隙間を空けて入れてください。
本記事の公式情報は各サービスのサイトとよくある質問から2026年9月4日〜6日に確認しました。口コミの集計はみん評の各サービスページを最終ページまで開いて数えたものです。条件は変わるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。


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