家具や家電を預けるとき、「屋内型なら大丈夫」と考えるのは早すぎます。屋内型でも空調が無い物件があり、そもそも搬入できない物件もあるためです。
この記事では東京23区の掲載物件262件の設備を全数で調べました(2026年9月10日時点)。温度や湿度の数値は、公式に記載のあるものだけを載せています。
家具・家電は空調のある屋内型に預けてください。ただし屋内型がすべて空調つきではありません。実測した屋内型116件のうち、空調の掲示があったのは83件(72%)でした。
さらに大型家具の搬入に要る「駐車場」と「エレベーター」が両方そろう屋内型は16件(14%)だけです。6件に5件は、車を横付けできないか階段で運ぶことになります。
物件ページで「空調有」「駐車場有」「エレベーター有」の3つを確認してから申し込んでください。サービス名で選んでも、この3つは物件ごとに違います。
物件ごとに設備が表示されます。郵便番号を入れて条件で絞り込めます。

郵便番号を入れるだけで空室と月額が確認できます。WEB申込で初期費用が割引されます。
【実測】屋内型でも空調が無い物件がある
調べ方を先に書きます。ハローストレージの公式サイトマップにある東京23区の329件から、掲載中の262件すべての詳細ページを開き、掲示されている設備を数えました。
| 設備 | 屋内型116件のうち | 割合 |
|---|---|---|
| 空調有 | 83件 | 72% |
| エレベーター有 | 49件 | 42% |
| 駐車場有 | 36件 | 31% |
| 駐車場とエレベーターの両方 | 16件 | 14% |
この実測から、家具・家電を預けるときに効くことが2つ分かります。
- 「屋内型=空調完備」ではありません
-
33件(28%)は空調の記載がありませんでした。木製家具や家電を預けるなら物件ページで「空調有」を確認するのが必須。
- 搬入できるかどうかは別問題です
-
駐車場とエレベーターが両方そろうのは14%だけ。ダブルベッドや冷蔵庫を階段で運ぶのは現実的ではありません。
サービスを選ぶ前に、物件を選ぶという順序になります。同じハローストレージでも、物件によって設備はここまで違います。
料金も物件ごとに大きく違います。23区の実測値はこちらにまとめました。

空調のある部屋でも夏の設定は28度前後で、屋外コンテナは40℃を超えます。温度の目安は別記事にまとめています。

屋外コンテナに家具を置けない理由
屋外型が安く見えても、家具・家電には向きません。ただし理由は「断熱材が無いから」ではありません。
スペースプラスは公式に「各コンテナは断熱仕様で、通気孔も設置しています」と説明しています。断熱も通気もあります。無いのは空調です。
- 屋外型にあるもの
-
断熱仕様と通気孔。各社が向く荷物として挙げているのは、スペースプラスなら「車やバイクなどの整備品や、サーフィン・スキー用品など場所を取るレジャー用品」、ハローストレージなら「キャンプ用品やゴルフ用品、法人様の工具・備品」です。いずれにも家具・家電は含まれていません。
- 屋内型にあるもの
-
空調。キュラーズは公式に「最新の空調システム」で「湿度は平均60%前後で管理」していると説明し、収納スペース内のセンサーで室温をリアルタイムに計測しているとしています。ハローストレージは屋内型を「空調設備やセキュリティ設備が充実」と案内し、向く荷物に「使わなくなった家具家電」を挙げています。
各社が「向く」と書いている荷物に家具・家電が入っているのは屋内型だけです。温度や湿度の具体的な数値を公表しているのはキュラーズのみで、他社は「空調設備」「断熱仕様」といった表現にとどまります。当サイトでは、公式に無い温度・湿度の数値は書きません。
屋内型と屋外型の違いは、補償や解約条件にも出ます。

搬入できるかを、契約前に確かめる4点
家具・家電で失敗するのは、環境よりも搬入です。実測でも駐車場とエレベーターが両方そろう物件は14%でした。
実測では屋内型の31%にしか駐車場の掲示がありませんでした。無い場合、トラックやレンタカーを路上に停めて運ぶことになります。大型家具なら駐車場は必須条件と考えてください。
掲示があったのは42%です。2階以上の区画でエレベーターが無いと、ダブルベッドや冷蔵庫は物理的に運べません。1階の区画なら不要ですが、1階は埋まりやすく選択肢が減ります。
区画の広さだけでなく、そこへ至る通路と扉の幅が問題になります。冷蔵庫は幅60〜70cm、ダブルベッドのマットレスは140cm前後です。預けるものの3辺を測ってから内見してください。
自分で運べないなら、集荷に来てもらえる宅配型の大型プランか、引越し業者の一時預かりになります。トランクルームの契約は運搬を含みません。
自分で運べない大型家財なら、集荷して預けられるサービスがあります。

預ける前にやっておく手入れ
家電は預ける前の処理をしないと、環境が良くても壊れます。
冷蔵庫・洗濯機は水を抜いて乾かす
庫内やホースに残った水がカビと臭いの原因になります。冷蔵庫は電源を抜いてから1日以上、扉を開けて乾燥させてください。洗濯機は給水ホースと排水ホースの水も抜きます。宅トラは洗濯機の取り外しを別料金(全自動1,650円/ドラム式3,300円)で受け付けていますが、乾燥は自分で行う必要があります。
木製家具は空拭きしてから
濡れた布で拭いたまま預けると、その水分が閉じ込められます。乾いた布で拭き、完全に乾かしてから搬入してください。引き出しは中身を空にしておきます。
分解できるものは分解する
ベッドやテーブルは分解すると搬入が楽になり、必要な広さも小さくなります。宅トラの大型プランは原則、解体された状態での配送で、解体オプション(ベッド3,300円〜/テーブル1,650円〜)もあります。ねじ類は袋にまとめて本体に貼っておくと組み立てで困りません。
家具・家電を預けられるサービス
公式に記載のある条件だけを並べました。「どこが一番か」ではなく、条件が合うかで選んでください。
| サービス | 空調 | 補償 | そのほかの条件 |
|---|---|---|---|
| キュラーズ | 湿度は平均60%前後で管理(公式表記) | 火災保険・盗難保険付き。保険料は同社が全額負担 | 事務手数料・保証金・管理費・解約費が0円。72店舗のうち50が東京 |
| ハローストレージ | 屋内型は「空調設備が充実」。実測では掲示があるのは72%(116件中83件) | 安心保証パック(月880円〜の別料金) | 39都道府県に物件がある(公式サイトマップより)。物件ごとに設備が違うため個別に確認が必要 |
| 加瀬のレンタルボックス | 屋内型あり(物件による) | 公式に記載なし | 鍵は入金確認後3営業日以内に発送。36都道府県 |
| 宅トラ(集荷型) | 倉庫で保管 | — | 大型家財を集荷。最低保管期間6ヶ月 |
補償の条件がいちばん違います。キュラーズは保険料を同社が負担すると明記していますが、ハローストレージは同等の補償が月880円〜の別料金です。高価な家具を預けるなら、ここは総額に効きます。
保険料が利用者負担にならず、湿度の管理方法を公表しているのはキュラーズです。

事務手数料・保証金・管理費・解約費は0円。実費はセキュリティカード代2,970円(税込)のみです。
押し入れの中身を減らすだけで済むなら、宅配型のほうが総額は軽くなります。

トランクルーム以外の選択肢
預ける期間と、途中で出し入れするかどうかで選択肢が変わります。
- 引越し業者の一時預かり
-
運搬と保管がセットなので自分で運ぶ必要がありません。リフォームや建て替えのように期間が決まっていて、途中で出し入れしない場合に向きます。費用と条件は業者ごとに異なるため、見積もりで確認してください。
- 宅配型の大型プラン・集荷型
-
minikuraの大型プランは月880円〜、宅トラは家具そのものを集荷します。自分で運べない場合の現実的な選択肢ですが、宅トラは最低保管期間が6ヶ月で、6か月未満で解約しても6か月分がかかります。
- 押し入れを空けて自宅に置く
-
布団や季節外の衣類を宅配型(月320円〜)へ出して押し入れを空け、そこに家具をしまう方法です。預ける量が少ないほど総額は下がります。
minikuraに預けられる箱の大きさの上限と月額は、評判記事で確認できます。

押し入れの布団や衣類を出すだけで足りるなら、1箱320円から預けられて初期費用もかかりません。

初期費用・BOX送料・預け入れ送料は0円。箱が届いてから詰めればOKです。
リフォームや建て替えで期間が決まっているなら、こちらで整理しています。

引越しの日程がずれて一時的に預ける場合はこちらです。

よくある質問
- 屋内型なら空調は必ずついていますか?
-
ついていない物件があります。当サイトが東京23区の掲載物件を全数で実測したところ(2026年9月10日時点)、屋内型116件のうち空調の掲示があったのは83件(72%)で、33件(28%)は記載がありませんでした。木製家具や家電を預けるなら、サービス名ではなく物件ページの「空調有」の表示を確認してください。
- 屋外のコンテナに家具を置いてはいけませんか?
-
おすすめしません。ただし理由は断熱材が無いからではありません。スペースプラスは公式に「各コンテナは断熱仕様で、通気孔も設置しています」と説明しています。無いのは空調です。各社が屋外型に向く荷物として挙げているのは整備品やレジャー用品、工具・備品で、家具・家電は含まれていません。
- 大型家具を運び込めるか、どこで分かりますか?
-
物件ページの「駐車場有」「エレベーター有」の表示で判断できます。実測では屋内型のうち駐車場があるのは31%、エレベーターがあるのは42%で、両方そろうのは14%(116件中16件)でした。2階以上の区画でエレベーターが無いと、冷蔵庫やダブルベッドは運べません。
- 冷蔵庫や洗濯機を預けるときの注意点は?
-
必ず水を抜いて乾かしてから預けてください。庫内やホースに残った水がカビと臭いの原因になります。冷蔵庫は電源を抜いてから1日以上、扉を開けて乾燥させます。宅トラは洗濯機の取り外しを別料金(全自動1,650円/ドラム式3,300円)で受け付けていますが、乾燥は自分で行う必要があります。
- 家具の補償はどうなっていますか?
-
サービスで大きく違います。キュラーズはすべての収納スペースが火災保険・盗難保険付きで、保険料は同社が全額負担すると公式に明記しています。ハローストレージは安心保証パックが月880円〜の別料金です。高価な家具を預けるなら、月額だけでなく補償の条件も比べてください。
- 自分で運べない場合はどうすればいいですか?
-
トランクルームの契約に運搬は含まれません。自分で運べない場合は、家財を集荷してくれる宅トラのような集荷型か、引越し業者の一時預かりになります。宅トラは最低保管期間が6ヶ月で、6か月未満で解約しても6か月分がかかります。東京から集荷するミニボックスなら、初回引取料と全量出庫料を含めて1ヶ月でやめても74,668円です。預ける期間の見通しを先に立ててください。
まとめ
サービスを選ぶ前に、物件を選んでください。同じサービスでも設備は物件ごとに違います。
この記事で確認した要点です。
- 「屋内型=空調完備」ではない。実測した屋内型116件のうち空調の掲示は83件(72%)
- 駐車場とエレベーターが両方そろうのは14%だけ。6件に5件は大型家具を運び込めない可能性がある
- 屋外型に無いのは断熱材ではなく空調。各社が向く荷物に挙げているのは整備品・レジャー用品・工具で、家具家電は入っていない
- 補償の条件が大きく違う。キュラーズは保険料を同社負担、ハローストレージは月880円〜の別料金
- 冷蔵庫・洗濯機は水を抜いて乾かしてから預ける。環境が良くても水は残る
本記事の実測は2026年9月10日に、ハローストレージ公式サイトマップにある東京23区の329件のうち、掲載中の262件を全数で集計したものです。各社の条件は2026年8月19日に公式サイトで確認しました。掲載内容は変更される場合がありますので、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。
サービス全体を総額で比べ直すなら、こちらにまとめています。



コメント